下周村 Lost Village

〜花に嵐のたとえもあるさ〜

5月19日、新国立劇場に観にいく。日中共同プロジェクト公演。3月に香港で、4月に北京で公演されている。
作・演出は平田オリザ/李公乙
出演:(日本)篠塚祥司、内田順子、佐藤誓、能島瑞穂、栗田麗
(中国)Guo Jinglin, Chen Wei, Yu Yang, Han Qing, Lin Xiyue, Liu Dan, Xue Shan, Wang Jin
てっきり、ほとんど日本語での上演かと思ったら随分とそれは違った。席は一番前。席には字幕ガイド。中国語による台詞が数多くあります、とのことだ。ステージ脇に字幕装置があるのだが、一番前からはそれは見ずらい。劇の結末を事前に知るのは嫌なので、はじめのほうだけ目を通す。劇が始まってから気づいたが、この字幕ガイド、劇全部の台詞が載っている。

時間前に、舞台上に俳優が一人登場。椅子に座り演技を始める。開演のアナウンスはない。しばらくして一人、もう一人で三人が舞台に。しばらくして、「まもなく開演です」の場内アナウンスが。「ひばり」の時もこんなはじまりだった。
舞台、といっても一段高い所に作られているものではない。舞台は平台。僕の席から数歩前に出ればそこが舞台だ。
椅子に座った俳優の目線が、僕の目線と同じ高さ。俳優にじっと見つめられているような感じがする。
さて、劇は中国語の台詞が多い、というよりほとんど中国語。中国語のことばのイントネーションとリズムは好きだから、それはいいのだが、いかんせん言っていることが、字幕ガイドを見ながらでないと理解できない。
中国の俳優さんはいい。演技に見入るようにしてみた。特に劉丹(Liu Dan)さんは良かったな。演技で劉さんは涙を流してた。

http://www.nntt.jac.go.jp/release/updata/20000114.html