夜中に雷。

大きな雷の連発である。頭上を雷雲が通り過ぎているかのようだ。稲光が窓から灯りの消えている部屋にさし込み、暗闇を消す。しばらくして後、ゴォ〜と轟き、部屋がゆれる。
まったく眠れやしない。そして考え事をする。わかるはずもない未来のことをあれこれと。
暗澹たる気持ちに陥り、そして目がさえる。頭が冴え、思考が勝手に働く。考えるのを止めたいのだが、脳が勝手に考えばかりすすめる。空想。右手が勝手に動いているなら左手で押さえて止めればいいのだが、脳だと、こうはいかん。
他のことを考えようとしても、それは受け取らない。
いつの間にか寝ていた。
起きた朝は暑く、それは確かに翌日の朝であったようだ。