ピアニストは指先で考える

ピアニストは指先で考える

ピアニストは指先で考える

青柳いづみこさんの本。図書館で借りて読む。
以前、「ボクたちクラシックつながり」(新書)を読んだので、それ引きつられて読んだ。
何より、タイトルに惹かれた。
指先で、??何考える?
では、ないが、あんなにも楽器で音楽を奏でることができる人たちは、どんな思考構造をしているのだろうか、と。


内容は、雑誌「ムジカノーヴァ」などに連載されたエッセイ。
連載のテーマは、ピアニストの思考、らしく、連載エッセイを中心とした内容ながら、タイトルに沿う話で楽しく読めた。
曲げた指で弾くのか、それとも伸ばした指で弾くのか、なんてピアノに縁のない人間にはもう、未知の世界。
そして、ピアノを弾くときの体の使い方、肘や手首や、腕や、なんて話になるのだから、ほほ〜ん、みたいな見知らぬ世界へと誘い込んでくれる。
引き合いに出される、超有名な世界的なピアニストも、ほとんどとんと知らないから、その演奏の違いもわからず、読んでいても???はあるけど。