映画「日本国憲法」

DVDで観る。ジャン・ユーカーマン監督作品。日本国憲法がこんなにも多くの国の人々の関心を集めていることに、まず驚いた。そして、第九条。改正の是非はともかくとして、アジアへの日本の謝罪が第九条であるとのコメントは、とても意外であった。理想の民主憲法として学校で教えられてきた。他国から観た日本国憲法の存在の重さなど考えもしなかった。アジアに対し60年も前に日本が行ったひどい蛮行なぞ、どこでも教えはしなかった。アジアの痛みをこれほど感じることは、なかった。日本にとって戦争とは、ナガサキでありヒロシマである。その痛みは強く訴えられるけれど、アジアの痛みは訴えられない。近代・現代の日本を振り返ろう。もう一度この映画を観よう。