デブリーフィング

外傷性ストレス障害の対処にデブリーフィングという方法がもてはやされたことがあった。それは、つらい体験の直後にそれについて詳しく話をするという方法で、話しをすることがつらい体験を乗り越える助けになると考えられていた。しかし、実際には反対の悪化する効果が大きいことがわかり、直後にはしないようになった。そして、つらい体験ほどこころはそのことに触れたくないように動く傾向がある。でもどこかの時点でその体験を振り返ることは大事だが、時間がたって気持ちが少し落ち着いてからのほうが望ましい。早く解決するがよいこととは限らないということだ。(日経7月26日夕刊「こころの健康学」を要約)