の〜んびり

10時30分起床!いいよね、こんな生活。昼は近くのワインバーでのランチ。珈琲の見ながら本を読む。まわりのおばさんたちのおしゃべりがうるさいのに感せず、本に集中する。2時すぎに店をあとにしたあと、続きをデパ地下のベンチで読む。
読んでいる本は岩波新書1980年刊行の「戦後思想を考える」日高六郎著。これも学生時代に繰り返し呼んだ本。鉛筆書きのメモや印が残されている。この本は、1917年にチンタオ(青島)で生まれ、現在はパリ在住。映画日本国憲法にも出ている。
彼は、生きてきた60年を①大正デモクラシーの時期、②軍国主義の時期、③敗戦後以降の民主主義、あるいは民主主義に向かおうとする時期、④経済主義の時期とに分けている。示唆不快言葉がちりばめられている。たとえば、「人間は、国家や民族や階級を含め、快適であるということに意外に弱い。一度手に入れた快適な生活を、自発的に放棄するほどに強い倫理的バネを持つものは少ない。しかし、一部の日本の青年たち、多くの中国の青年たちは、そうしたバネを持っていた。」そして、「侵略軍隊は、ほとんど必然的に残忍になる。また植民者もほとんどが利己的で傲慢になる。それが歴史の必然というものだ。その中にいて、そこから抜け出ることは、ほんとんどが不可能に近い。」と。三木清、オーソンウェルズの1984、などを引き合いにだしながら、「時代は動いている。しかもむずかしい方向へ動いていると思う」と述べる。そして1960年6月15日の樺美智子の話に及ぶ。
8月15日が近づいてくる。