大萩康司
お得にチケットが手に入ったので、火曜日ではあるけれど、築地市場にある浜離宮ホールへ。
大萩康司さんのソロコンサート。
生で聴くのはこれがはじめて。
彼は、チェロのチョウ・チンさんと共演した「10弦の響きライブ」のDVDで知っている。それとCDもいくつかある。
開演前に、配られたプログラムに書かれているプロフィールに目を通す。これから、ただならぬギターリストと思う。
クラシックギターの世界は、失礼だが、絶滅危惧種?なんて思ったりしたけど、のぞいてみると、とんでもない。
結構な人たちがうごめいている。
さて、プログラム
まず、金子仁美さんの「リーベの塔」
作年できたばかりの現代曲だそうだ。
彼の奏でる音は、琵琶の音のように聞こえたり、ハープの響きに聞こえたりで、音の粒がきららしている。
それから、武満徹さんギターの曲から4曲。
そして、アリエル・アッセルボーンの「老いた賢者、風の道」
ここまでが一部。
二部は、
カルロス・ガルデルの「想いの届く日」
アストル・ピアソラの「5つのタンゴ」
アルベルト・ヒナステラの「ソナタOp47」
このホール、とても音が響く。ギターソロの演奏には、とてもはまるホールのよう。
大萩さんも昨年もここでリサイタルを開いたと話し、このホールの響きを生かしたくて、一部の一曲目は、現代曲をもってきたと話していた。
アンコールは、3回こたえてくれた。それぞれ1曲ずつ。
まず、ピアソラの「タンゴ アン スカイ」
2回目は、レイゲーラの「そのあくる日」
最後は、子守唄、である。
これほどの演奏なら、定価4,000円でも十分満足できる内容。
とても、表情豊な音色を、多彩に右手で聴かせてもらえた。
とても満足したリサイタルでした。