シス・カンパニー公演
シアターコクーンにて、観劇。
出演、松たか子、段田安則、渡辺徹、ほか
演出、クラリーノ・サンドロヴィッチ
原作は、W.サマセット・モーム
原作も知らず、ましてや喜劇とも知らずに見に行った。
とにかく、身勝手で自己中心的に周りを回す女性を松たか子が、見事に演じる。
はっきりいって、このての女性は、笑い飛ばすしかない。
舞台は、第一次世界大戦後のイギリス。
夫が戦死して、夫の親友と結婚した女性。
そこに死んだはずの夫が戻ってきて、夫が二人に。
そこからはじまる、それぞれの思惑とわたしの事情。
「あなたの立場?わたしの立場はどうなるの?」
(僕の立場も少しはわかってれよ、なんて言われて、こう切り返す?)
「一度くらい私の身になって考えてよね。」
なんて、セリフがポンポン飛び出す。
二人の夫を愛している女性が、純に言っているのか?それとも計算ずくなのか?
計算でしかないだろう、なんて思っちゃたりして。
終始、喜劇。
松たか子の喜劇は初めて。
これまで、ひばり(蜷川演出)、Sisters(長塚演出)、パイパー(野田演出)とシリアスな芝居とはまったく違った面を見ることができた。