シス・カンパニー公演

eiei322010-05-02


シアターコクーンにて、観劇。

出演、松たか子段田安則渡辺徹、ほか
演出、クラリーノ・サンドロヴィッチ
原作は、W.サマセット・モーム

原作も知らず、ましてや喜劇とも知らずに見に行った。

とにかく、身勝手で自己中心的に周りを回す女性を松たか子が、見事に演じる。

はっきりいって、このての女性は、笑い飛ばすしかない。

舞台は、第一次世界大戦後のイギリス。

夫が戦死して、夫の親友と結婚した女性。
そこに死んだはずの夫が戻ってきて、夫が二人に。
そこからはじまる、それぞれの思惑とわたしの事情。

「あなたの立場?わたしの立場はどうなるの?」
(僕の立場も少しはわかってれよ、なんて言われて、こう切り返す?)

「一度くらい私の身になって考えてよね。」

なんて、セリフがポンポン飛び出す。

二人の夫を愛している女性が、純に言っているのか?それとも計算ずくなのか?

計算でしかないだろう、なんて思っちゃたりして。

終始、喜劇。

松たか子の喜劇は初めて。

これまで、ひばり(蜷川演出)、Sisters(長塚演出)、パイパー(野田演出)とシリアスな芝居とはまったく違った面を見ることができた。