story

シガレット

店の中からみえる外の通りは、日差しが、アスファルトを真夏のように照らす。目が焼けるように眩しい。真夏の真っ只中にケンタッキーで一休みしていると錯覚する。通りをすぎる人たちがまだ冬の終わりの服であることがその季節を教える。男は、トレーにざら…

宇宙

そらは遠くて高い。そらは広くて深い。そらには限りがない。そらには二つのかおがある。昼の顔と夜の顔。それらは、まるで地球の鏡のようだ。 夜には無限の宇宙を見せてくれる。満天の星空。ひとはそれに名前をつける。デネブ、オルガ、アルタイル。銀河。星…

ばくはつ

なんか、爆発しそうでやばい感じ。もやっとしたものにつつまれてぐったりしている。今からでも自分がかわれそうで、でも、もうかわることができないような、嫌な感じ。たっのしいことを考えないと。お風呂でからだのせんたくでもしよう!

悪夢

ものすごく不快な夢で早朝に目がさめる。午前5時。 芸能人が、不良学校に殴りこみ行く夢。お笑いのネタとして。そこではお笑いタレントの芸能人が過激な行動に出る。不良学生を挑発し、発煙筒を投げつけ、罵声を浴びせかける。怒った学生は暴力に出る。しか…

時間は流れる

時間は流れる。今日が終わり明日が来る。1963年。時間はどうして流れる?太陽が昇り沈むから。地球がまわるから。それだと太陽も地球も時間に縛られてしまう。時間は流れない。過ぎもしない。時間なんてものはない。時間に意味なんてない。ただ、刻まれるし…

神宮外苑

神宮外苑の銀杏並木の通りで1日を過ごす。ミンミンゼミが鳴いてる。足元にすずめが寄って来る。ベンチに腰掛け本を読み、通り過ぎる人達を眺める。ベンチは綺麗に磨かれている。だれがそんなことをするのだろう?並木から青山への通りに出るとムッと夏の暑さ…

デブリーフィング

外傷性ストレス障害の対処にデブリーフィングという方法がもてはやされたことがあった。それは、つらい体験の直後にそれについて詳しく話をするという方法で、話しをすることがつらい体験を乗り越える助けになると考えられていた。しかし、実際には反対の悪…