天気はいい!

頭痛を引きずりながらも、一晩すると随分と軽くなる。さて、予定を考える。そう、ラサでの予定をとくには考えてこなかった。なんたって、来た目的は、ポタラ宮へいくこと(これは、ガイドさんとツアーの予定)。ラサでなるべく長くのんびり滞在。それと標高の高いところへいくこと(これはヤムドュク湖へ行く予定)。
なので、それ以外の予定は組んでいなかった。
朝、といっても10時すぎにポタラ宮広場あたりを散歩し、それでも、少し歩いただけでけっこうつらい。散歩後ホテルに戻るのだが、部屋は3階。エレベーターがないホテルで階段であがるのだが、3階まであがるのがかなりつらい。普通の階段なんだけど、ここでは、階段ののぼりおりすらきつい。
もち、散歩の時にもゆっくり歩く。道路を横断するときなんか、えらく大変なんだけどね。

■ノルブリンカ
2nd dayの午後は、高山病の頭痛もあり、軽く近くの観光名所をめぐることに。
ノルブリンカは、ダライ・ラマの離宮。敷地はかなり広く、その中に13世の離宮、14世の離宮など7つの建物がある。歩いてたぶん40分くらいでいけそうなのだが、無理せず、三輪タクシーを使う。ま、一度乗ってみようかみたいなところもあった。三輪タクシーをつかまえて値段交渉。20元だという。え〜、だよ。市内だと3〜5元、距離によるとガイドブックにあるし、ふっかけるな〜と交渉。しかし、相手はおれず、こちらは頭がいたい。もう、いいやで20元で行ってもらうことにする。
そしたら、とお〜い。ポタラ宮の前をしばらくすると、回りにはあれほどいた三輪タクシーは見当たらない。俺くらいのもの。ありゃ、そもそも三タクでいくような場所じゃなかった?ま、でも、おじちゃんははりきってこいでいるから任せよう。三タクでなら20元もしかたなしかと思う。それくらいの距離。
そんな考えながら、ノルブリンカ到着。↓ノルブリンカの入り口。

入場料は60元なんだけど、チケット売り場が見当たらないので、そのまま入ろうとする。すると現地の人がなんか言ってくる。わかんないよ〜、と態度で示すと、あっちの方向を指差す。やっぱりチケットないと入れないのね、と合点しその方向へ。。。。なんか、これ?、そうなの?みたいな建物を見つけ、窓から覗き込み、中にいる女性にガイドブックにのっていたチケット代を渡して、、、OK。
入り口でチケットを切り中へ。このチケット、タクテン・ミギュポタンあたりに入るのに再度必要になる。

ノルブリンカ内の写真をいくつか紹介
↓緑もあり、行ったときはスプリンクラーが回っていた。スプリンクラーは通行人に遠慮なくかかってくる。

↓タクテン・ミギュポタンなどの敷地内を囲む塀

ダライ・ラマ14世離宮、タクテン・ミギュポタン


↓園内の花、きれいです。

↓ツォキル・ボタン、湖中楼

↓どこにでもある扉のひも。これは、かなりきれいなほう。

ノルブリンカ内の建物を一通り回る。2時間くらいは歩いた。広い。園内には動物園(別途10元)がある。
日差しもきびしく、木陰をさがしながら歩く。
ノルブリンカからいったんホテルへ。タクシーを使う。10元。タクシーは市内10元。

■交通ルール
中国の車の通行はうわさ通りすっごい。ラサでも例外でない。まず、自動車が優先、ま、歩行者がいればブーブー鳴らしてスピードを落としてはくれるけど、止まってとうぞ、なんてことはまずない。
ラサ市内にも多少は信号機がある。けど、車は右側通行(日本と逆)で、右折なら信号が赤でもなんでも関係なくOK。だから、歩行者は信号が青だからといって安心して渡ってられない。ま、日本で信号無視して歩いている感覚で、信号を守って渡れば、どうにかはなる。けど、要、要注意。

■ラサ河
ホテルで一休みし(情けないがこのペースでないと体が追いつかない)、西蔵博物館へ。これ、ノルブリンカの近くだったので、ノルブリンカから直で行けばよかったな、なんてちょいと後悔。ただ、この時点では市内の観光施設の位置関係をあまり把握できていなかった。
タクシーで博物館へ。地球の歩き方によると18:30閉館なんだけど、17:30に着いたらチケット売り場はしまっていた。外からみておしまい。
西蔵博物館

西蔵博物館の入り口。おしゃれ

写真だけとってラサ河へ。西蔵公路記念碑へ。全長1937kmの道路をつくるのに、12年かかり、1kmあたり一人が亡くなったとガイド本には書いてあった。ま、山を越える道路や長いトンネルを実際みると、かなり大変というのはわかる。
↓その記念碑

↓河からの風景、川向こうにヤクの群れが見える。

ここから、タクシーをつかまえて市内の繁華街バルコルへ。
チベット専門の本屋さん(スノーランドホテルの前の通り(丹傑林路)、Guxjina Book's Bar)を見つけ、絵葉書セットを購入。20枚入って40元。ちょい高い?と思いつつ定価なのでそのまま購入。この店では、後日写真集などを買う。
いくつかの店をのぞき、アクセサリー類がほしくなるが、今日は頭痛もひどくやめておく。振り返ると、この日の頭痛は一番軽いほうだったので、このとき買っておけばよかった。
ぶらぶら散策しながらホテルに歩いて戻り、はがきを書いて一休み。

ポタラ宮広場の夜
夜8時すぎくらいから夜のポタラ宮広場を散策に出かける。日本との時差は中国は1時間なんだけど、経度からすると2時間くらいの時差と考えたほうがいい。夜8時でも随分明るい。


ポタラ宮広場は、2005年7月に改修整備されている。そんなことは露知らず、涼しい風にあたりながら歩く。
http://www.fmprc.gov.cn/ce/cejp/jpn/zgly/t207934.htm

すると、9時くらいから音楽とともに噴水があがる。約30分くらいだろうか、音楽と噴水の演出が続く。

噴水越しにポタラ宮が観られるなんて、おもいもしていなかった。


■ガイドからの連絡
昨日、空港に出迎えてくれた英語ガイドさんの話では、昨日の午後のうちに3日目、4日目のツアーガイドのスケジュールをするために電話で連絡をいれる、との話だった。けど、昨日の午後なんの連絡もなし、今日も待てども連絡がこない。???。
仕方なく、日本のツアー会社からもらった現地連絡先に電話すると、"Your call number, not exist, check number"だって。えっ。何度かけても同じ。電話番号、間違ってんの〜。(恕)
現地連絡先の住所も地図で見当をつけると市内のはずれだし、市内に入る途中にみた景色からすると行かないほうがいいだろうと考え、連絡がなければ明日考えよう、ということにする。何しろ、頭痛であまりツアーが楽しめる状態ではないし、パスした方がいいかもなんて考えていた。

夜、部屋の電話が鳴り、白さんという日本語?が通じるガイドさんから連絡が入る。明日、どこ行きたいというから、ポタラ宮、デンプ寺、サラ寺を伝える。他には?と聞かれても、あとは体調しだいかな?ってことにして、待ち合わせ時間を決定。8時30分にロビーで待ってて、ということに。

この日の夜も頭痛し。体がなれるというより、頭痛に自分がなれるしかないのではないのか?という気になる。そしてそうするしかないことが、時間がたつにつれ確かなこととなる。
でも、まだ今日はいい方。

■頭痛
ホテルでは、携帯ボンベで酸素吸入してたのだが、それでは、どうにも持たないほど頭痛が続く。
部屋には、写真のような機会があり、説明は中国語だけ。それでも漢字なので、酸素吸入の機械だというのは理解できた。

そして2日目の夜、いよいよこれを使うしかないかというくらいになる。コンセントがあるので、それを入れる。でもうんともすんとも動かない。カードの挿し口があるので、ルームカードを挿してみるが、これも駄目。説明を読むと「生命気」を挿入しろと書いてあるようだ。なんだ「生命気」?
こりゃ、もうフロントに聞くしかない。しんどいからだを3階下のフロントまで運ぶ。紙に書いて、説明。漢字はある程度通じるし、あとは中国語会話のカタカナ読みでやり取りする。
で、カードを入手。50元。これをもって部屋に。挿してみると、あらっ動かない。蹴っ飛ばしても叩いても駄目。ん〜、よく見るととそもそも電源ランプがついていない。こういう場合、コンセントの元のスイッチがどこかにあるものなのでそれを探す。探す。。。。あった、ベッド脇のテーブルに。
これでスイッチオン。ウォ〜ン、ゴ〜ン。の音と機械の振動。これじゃ、夜中にはうるさくて使えない。けど、十分な酸素を確保できて、気持ちほっとする。