ガイドツアー、独り占め!!!

時間とおり、8時30分にガイドさんとドライバーさんと合流。初対面。小柄の若い女性、ハクさん。あとで聞いたところ、大学で日本語を勉強し、内地からラサにきたとのこと。ラサに来て1年半くらいといってた。
今日の予定を確認。デンプ寺、昼、セラ寺だと。ポタラ宮は?と聞くと、入場整理券を今日手配するから明日とのこと。
日本の旅行会社では、他の旅行者との意向が同じならまず問題なくポタラ宮は見れるとの話だったのに。。。

ポタラ宮の見学について
ポタラ宮は、夏の期間(5月〜10月)は、整理券がないと入場できない。その券は、ガイド本によると前日の5時から配布とのこと。さらに、それを手に入れるのに、場合によっては2時間以上並ぶとのことなのである。だから、日本で申し込んだときに、現地ガイドとのツアーの時に見れるのか?と念を押しておいたのに。

ここで、ガイドさんとすったもんだしてもしょうがないので、出発することに。
後で気づいたけど、他に日本人客もなく、おいらの独り占めツアーとなる。これって結構な贅沢。
でも、このハクさん以外に、日本語を聞くことはラサではなかった。ただ、日本人客は多いし、ゴールデンウィークは忙しいと言ってた。

さて、ポタラ宮の前で時間つぶしに写真をとってもらい、デンプ寺へ。車は三菱のパジェロラサ市から北西の方向の山の中腹にある。入り口まで車で。さて、入ろうとすると、ガイドさん、入り口でなんかやりとり。単に入場料を払うだけでは入れてもらえない?パスポートとラサへの入境許可証の提示を求められる。

そもそも、中国へは15日以内の観光ならビザなしでOKなのだが、このチベット自治区に入るにはビザと入境許可証が必要。この入境許可証は団体ツアー中国内で組んで入手する。団体1名さまでも入手ができ、おいらの場合は、1名の団体旅行ということになっている。そんなんで、入り口で疑われたのだろうか?
さらに、ガイドさんはガイド証を首から下げている(もち、写真入り)。それをみせると、どこでも入場無料で入れる。もちろんガイド中ならば、だけど。

入るのが厳しかったのはこのデンプ寺だけ。

■デンプ寺
ゲルク派最大の寺院と言われてもよくわかんない。山の中腹の斜面に大集会堂(ツォクチェン)、寝殿(ガンデン・ポタン)、学堂(タツァン)、僧坊(カンツァン)などが点在する。敷地は20万㎡を越える、といってもどこからどこまでをさしているのかようわからん、何せ周りは岩山なのだから。
↓下から上がってくるとまず、これが見える。この奥にダライ・ラマ5世の寝殿(ガンデン・ポタン)

↓こんなに登ってくる。標高高いので、ちょいとした登りでも正直しんどい。

寝殿のとなりからは、山肌に描かれた仏様。その右隣に見える台座みたいなのがショトン祭のときに大タンカが開帳される台。チベット暦の6月30日に行われる。

↓これが、ダライ・ラマ5世の寝殿(ガンデン・ポタン)真ん中の階段の真ん中がダライ・ラマ専用の階段で、信者や観光客はこの両サイド階段を使ってあがる。階段はどこも急!

信者の方はどこにでもいて、お供え物である、水、ヤクのバターなどを抱えて観光客のルートとほぼ同じルートを回る。というより、観光客が信者のルートを回るというのが正解。
ヤクのバターの油は、信者がポットにいれたのを蝋燭のもとに注ぎ足している。そのポットをずっと持って回っているので、な〜んか、それが服につかないか心配。さらに、信者の手がやはりその油で濡れているのだろう、階段の手すりはどこもヌメッとした感じ。でも臭いは、ま、気にならないか。
↓こ〜んな風に巡る。両サイドは僧坊。僧坊はいくつもある。

↓これが大集会堂(ツォクチェン)の前。この中は108本の柱に支えられている。左手前の黒い棒の黒いのは、ヤクの毛が巻きつけられていて黒い。

ここから、ラサ市の方を見下ろす。


このあと、いろいろ寺の中をまわる。結構ひろい。なんだかんだ2時間近く歩いた。
ラサ市内でガイドさんと一緒に軽く麺類の昼食をすませたあと、昼ね(もち一人で)。
3時からセラ寺へ

■セラ寺へ
ラサ市から北へちょいといったところにある。セラはバラの花という意味。ま、デンプ寺と似たような建物があるが、見所はデンプ寺ほど広くはない。ただ、熱心な信者とともにまわったりして、お坊さんの祝福を受けたりで、結構まわるのが大変。
この絵は、セラ寺のどこかの絵。鮮やかできれいである。



セラ寺では中庭で僧侶たちの問答が行われるのだが、行ったときはもう終わったあとだった。このセラ寺には、砂曼荼羅がガラスのケースに入れられて飾ってある。一辺1.5mほどの正方形のケースの中に堂々と砂曼荼羅が。うぉ!NHKで観たのと同じ!で、見とれて感動する。

西蔵夢幻之夜
夜、ガイドさんのお誘いで蒙古ショウみたいなものを観にいく。これ、伝統的な踊りと歌でおもしろい。約90分。オードブルつきで160元。
歌と踊り


このおじいさんの歌が凄かった。ステージに登場するのに、若手に手を引かれてのよたよたで登場したけど、歌いだすとその歌声がすごい。チベット独特の声の出し方。一度に幾重もの音階の音色だすような声とその声量にはただただ、圧巻。

ショウの途中、ステージで踊ったりのシーンもあるのだが、おいらは頭痛がきつくてひたする見ていました。
なお、このショウの席は、ガイドさんが一番前をとってくれました。そのガイドさんおいらよりショウを楽しんでたよ。ステージで踊ってたし。


夜は、またもやかなりの頭痛。明日はヤムドゥク湖へ行く予定だが、頭痛がひどいのでキャンセルしようかと考えたくらい。
夜中、何度も目を覚ましつつ寝る。
部屋の中も乾燥がひどいので、水をじゅうたん上にまいたりした。それと濡らしたコットンを鼻にあてて、乾燥対策。乾燥していると頭痛がひどくなるので、こんな方法で夜をしのいだ。
それと、水。いやっというほど飲んだな。