封切初日

封切初日に映画を観るというのも、珍しい。

食わず嫌いで竹内・阿倍がでていたのと、前作の不満を払拭してくれてるか?で観にいった。
阿部がアンチョビで一発参りました〜は、ちょいつまんなかったけど。


感想:悪くない。というより、文句はあるが、よいと思う。

前作では、心臓の映像シーンが長く、不満だった。
今回も、映像、役者の力量や台本ではなく、監督もしくは撮影への不満なのだが、10年前の回顧シーンを、単純に白黒映像にしてそれでよしとしてしまうのは、いただけない。
テレビドラマならそれでよし、なのだが、映画だよ、映画のクォリティーは頑張ってほしいな。せめて役者のメイクを若作りにするとか、なかったのかな。

で、この些細なことをのぞくと、いい。予算もあまりかけずよく出来ているし、役者をみて楽しめる作品。役者はその実力を見せてくれている。


阿部演じる白鳥の毒気がもっとでていると、もっと楽しめた。
シリーズにして、この二人のコンビをより強烈にしてもらえると、より楽しめる作品になるのに。


題材は、救命救急センター。病院で、採算のとれない部署。
この部署のセンター長を堺が演じる。

この作品に描かれる、センター長も病院長も、こんないい人、実際はいるのだろうか。
経営を2の次にして患者救済を第一にという医者が、巨大な総合病院で働くなんてことは考えられないけど。


この作品をみて思うのは、もし自分が急患になったら、どう扱われるのか?というもの。
病床のアキがなければ、断られ、災害時はトリアージされ、助かる見込みがなければそれまでという現実。

医療を医者のみが扱える聖域にしている(医師法でそうなっている)ことがよいことなのか、とさえ思ってしまう。
AEDでさえかつては医師しか扱えなかったし。)

それよりも、まず、医者にかからない努力が必要かな、それしか、自衛手段が思い浮かばないのは、ちょい悲しいかも。

そうそう、白鳥のような厚労省の役人は、まずいない。

医療の世界は利権と名声が渦巻く複雑怪奇な世界?
せめてこのような作品でスカッとしたい。


ま、これだけ感想が出てしまうよい作品でした。