欲望という名の電車

パルコ劇場

松尾スズキ演出

秋山菜津子池内博之鈴木砂羽 ほか

テネシーウィリアムズ、1947年初演。ピューリッツア賞受賞。

昨日に続き、観劇。これも直前にチケットを買い求めたもの。

松尾スズキ演出だからという理由のみで。

開演は19時、二部構成で終わったのは22時20分近く。これも、かなり長い劇であった。

ステラとスタンリーのアパートに、姉ブランチが訪れるあたりから始まる。

この劇、何が面白いのだろう?

演出?それは楽しめた。
演技?それも楽しめた。
では、ストーリーは?

あまり好きではない。

でも、つまらないのではない。何かひきつけられるものを感じる、ストーリー。

それは、ブランチが悲しいから、でもなく、スタンリーがきつい、からでもない。劇からはそうは感じない。

妹と姉、そして他人の妹の夫。
姉の病気とそこにいたるまでの人生。

それに同情するわけでもない。
誰だって、しっかり生きていかないと、転落する憂き目は見ている。と思う。

当時のアメリカの劇を見るのではなく、今を見ている、そう感じた劇だった。