eiei322006-06-17

朝の京都は気持ちいい。Dパックをしょったまま、ちゃり受け取りの8時まで、西本願寺東本願寺をまわる。いずれの御影堂も改修中で見れない。阿弥陀堂からは念仏のお経が聞こえる。静かである。写真は東本願寺阿弥陀堂前から御影堂門を見る。ご覧のとおりの青空、空には飛行機雲じゃる。
ちゃりの受け取り場所は五条駅。京都には、五条駅が2つある。地下鉄烏丸線京阪本線。それぞれ、駅は離れており間違えると偉い目に会う。五条駅の角で朝マックしてちゃり受け取り。京都のマックは、目立たないのである。Mのマークを見落とすと、何の店だか?てな感じ。概観の色がこちらとは違う。
さて、天気もいいし(やったね)、一応の計画とおりにめぐることにする。前回来た時は、まったくの無計画。いや京都をめぐることさえ考えていなかった始末であったが、今回はちと違う。すっごく大雑把だが計画は一応立ててきた。


9時に京都御所参観の予約を入れておいたので、20分前には入り口である清所門へ。SPにチェックを受け参観者休所で9時まで待つ。参観5分前くらいにビデオが上映され、御所の概要を説明。そして、これが終わると参観。決められたコースをガイドさんの解説でまわる。今日は土曜日、官庁の休館日であるため、ガイドさんはいつもの職員とは違うボランティアの方だそうである。お歳は70くらいとのこと。はっきりしたお話で関心しながらまわる。この御所は、いわば平安当時の様子を伝えようとこしらえられてものと言えるだろう。かといって、実際の行事にも使われるところもあるようではある。御所の中からは、市内のビル等は一切見えない。この空間は独特であり特別であった。当時なら、東寺の五重の塔が見えたのだろうか。
しっかし、日差しが照りつけ暑い。腰掛ける場所もなしである。
紫宸殿(ししんでん)はもちろんのこと紫宸殿の前の南庭(だんてい)の中にも入れなかった。左近の桜と右近の橘を承明門(しょうめいもん)から見る。この門の前にさらに建礼門という門があり、ここは天皇が通る門。皇太子でさえ通れないとのことである。
紫宸殿は、もっとも格式の高い正殿で、大正天皇昭和天皇即位の礼はここで行われた。この中に高御座(たかみくら)と御帳台(みちょうだい)があり、さきの即位の礼の際はこれを東京に搬送し使用されたとである。へぇ〜。
遠目でしか見れないのが、ちと残念である。
さて、南庭にある右近・左近は、紫宸殿の天皇が南を向いて見て右、左だそうで、右京区左京区の配置もそのようになっているらしい。いろいろガイドさんのお話でお勉強できやした。


ガイドさんのお話はもちろんすべて日本語なので、外国からの観光客には理解できないのが残念であった。春と秋の公開の時にまたきてみたい。


京都御所自体はえらく広い。参観のあと、東北の角にあたる猿が辻を見る。猿はよう見えんかった。この公園内、ちゃり用の一本道ができているのが面白い。

ここから、今出川通を西へ。堀川通千本通をこえる。一条戻橋とか、清明神社とかは帰りにしようとやり過ごす。北野天満宮も通りすぎ、北野白梅町駅へ。ここから、感で、仁和寺(にんなじ)を目指す。ここで、二王門をくぐり、御殿へ。宸殿や南庭、北庭などを見る。徒然草吉田兼好が好んだ寺ともある。腰掛け、ぼーっと庭を見る。空は曇ってきた。あやしい。でも大丈夫だろう。

ここらをぐるっと回ってきぬかけの道で竜安寺(りょうあんじ)へ。方丈の前の石庭をみる。東西25M×南北10Mである。学校のプールより狭い。石が15個配置された庭である。腰掛けて、またぼーっとみる。時折テープでの案内が流れ、邪魔だなと思う。人もそれなりに多い。ゆっくりと落ち着ける場所でなかったが、しばらく時間を過ごす。


庭を見て、何かを感じ取ろうとするものでもない。たとえて言うと、ウォークマンを聞きながら考え事したり、買い物したり、散歩したり、曲に聞き入ったりするようなものである。
自然に、庭の前に座っている。それだけで、不思議と落ち着くものである。石の数や配置など、考えない。想像もしない。


竜安寺で雨が降り出す。まずい。さて、どうしたものか。寝てないのもたたり、ちとつらい。宿が三条なので、今出川通沿いに東へ。加茂大橋により、下ることとする。途中コンビニで500円の折りたたみ傘を購入。
これを片手で差してちゃりを漕ぐ。京都はちゃりが多い。みんなママちゃり。しかも雨が降っても片手に傘で、器用に漕ぐ。慣れたものである。関心しながら、こちらは不器用に片手に傘でちゃりである。傘を差してもまかりならんぐらいに雨が降ってきたので、昼飯どころを探して遅いランチにする。
夜光バスで眠れなかったことで、まったくの徹夜明け状態である。これが、午後にじわじわと効いてきた。目がしょぼしょぼするし、食欲はなくなるしである。いくつかおいしそうな店を通り過ぎながら、腹具合と相談して普通の茶店へ。蕎麦屋があればとさがしたのだが、今出川通では見つけられなかった。cafe citeというお店。カレードリアのランチセットをいただく。


16時にはチェックインすることにし、それまでのすごし方を考える。ちなみに予定では、18時チェックインで、清明神社や二条城やら、裏千家の小川通りや大徳寺あたりのつもりであった。計画は大幅に変更である。加茂大橋により、前回はここのカフェでランチをとった。今日は雨である、人影はない。そこから河原町通りで三条へ。ちゃりを適当に停め、三条のアーケイドを歩く。前に来た時は加茂川沿い、先斗町のあたりを中心に歩いたので、こちらへは初である。せまいけどにぎやかなとおりである。


三条大橋をわたりチェックイン。素泊まり3千円の宿である。大浴場があり、ま、満足。
まずは、汗を流す。やはり一日ちゃり漕いでると汗をかくものである。さっぱりしてから、ひと休み。
夜は、三条角の蕎麦屋へ。「たくみや」とある。ビルの三階。住所には、三条通木屋町北東角とある。
十割そばと+200円でつくぜんざいをいただく。
蕎麦を食す。まずは、薬味をつけず蕎麦を味わう。薬味は、わさび、大根、ねぎとついてきた。蕎麦の上にわさびをのせ食す。


三条あたりは、学生さんらしき人らが合コン?みたいに、ずいぶんと賑わっていた。いいなぁ〜、なんてうらやんだりする。雨はやみはじめた。夜は蛍でもと計画していたが、いかんせん体がこたえている。哲学の道方面をあきらめ三条の商店街から、少しはずれたところを歩く。メインストリートから外れると、随分感じのいい感じのお店がある。このあたりは何と言うのだろう。三条通り、六角通りあたりを歩く。


夜は9時には寝入る。明日は、下加茂神社方面と考える。